公共施設の雨水貯留設備と同時に公共雨水浸透設備調査も実施していきます。第一弾は、道路浸透桝です。
もちろん、公共施設の敷地にある雨水浸透設備も重要なので、順次そうしたものも調査してみたいと思っていますが、本サイトで行っている雨水浸透設備WEBセミナー(投稿カテゴリーで検索してみてください)と連携して、小金井市下水道課で実施している「道路浸透桝設置、管理」について調べていきます。第一回は昨年11月20日に市役所の下水道課に直接伺ってのヒアリングです。
小金井市の場合は、主に合流式下水道の改善事業として、道路浸透桝の設置は進められています。降雨量が多くなり、河川に放流される下水への道路からの雨水増加が、汚染度の高い下水となる合流式の課題を少しでも改善するために道路浸透桝を増やしているようです。小金井市での設置は、小金井市が管轄している市道への設置だけで、都道などは、東京都の道路局が管轄しているとのことでした。
現在、120箇所程度に設置済みで、毎年30箇所程度の設置を続けています。設備としては、縦型の雨水浸透桝で、以下の図ような既存の雨水桝の横に設置する設備です。市内の設置概要図は、下水道台帳から、下水道課で特にまとめていただいたものです。その下の合流式下水道エリアマップと一緒に見るとその設置エリアの意味もわかってきます。
*この浸透桝の清掃は、上部の蓋を開けて、ストレーナを掃除することになるのでしょうか?詳細は、下水道課に確認してみます。浸透官は、2.5mですから、小金井の場合は、10m付近の地下水層への浸透促進ということになります。
市道の道路浸透桝は、そのほとんどがはけより南側の貫井南町、前原町ということが分かります。はけの崖線上(北側:中町、東町、本町、梶野町、貫井北町)にはほとんど設置されていないことが分かります。つまり国分寺崖線にいたる地下水の水みちに関わる浸透には貢献していないことが明白です。後は都道の道路浸透桝しかないということになります。
地図が小さくて見ずらいと思いますので、この地図の各エリアごとの学習は、「道路浸透桝編その2」で実施予定です。こちらから、ご覧ください。