雨水風土

1)基本的な地域の降雨風土を知る

このサイトでは、気象データは、過去の蓄積と詳細な降雨データを持っているという意味で気象庁のデータを取り上げています。ただ、気象庁のデータは、それぞれの観測地点でのデータのために限定された地点でのデータとなります。具体的に、気象庁の観測地点は、以下のようになっています。

<以下に気象庁の気候データベースの過去の気象データ検索コーナーより、転載>

気象庁の観測地点概要

そのため、小金井市の場合は、もっとも近い、府中の観測地点データを参照しています。以下にその概要をご説明します。

*編年降雨変化と通年降雨変化の地域傾向を知る

地域の降雨傾向を知るには、何年かのデータの平均値を知る必要があります。気象庁のデータベースでは、近年30年間(1981年から201年)のデータが平均値として、以下のように掲載されています。前の画面で観測地点として「府中」を選んで表示される画面です。

この画面で一番右側の「年・月ごとの平均値を表示」をクリックし、さらに上部のタブで「詳細(降雨量)」を指定すると以下のデータが表示されます。

30年間で見ると、総降雨量は、台風などの影響か、やはり8-9-10月が最も多く、70mm状の降雨のある日数でも8-9-10月が多いのがわかります。

一方、梅雨の期間の6-7月は、10mm以下の降雨日数は多いものの、総雨量はそれほどでもないことがわかります。

また、年毎の詳細変化を知るには、この平均値の右側にある「年ごとの値を表示」をクリックすると1967年から、現在までの年毎の降雨量もみることができます。年による総降雨量の変遷がわかります。以下に転載しておきます。

年間降雨データの編年傾向

大体、年間1500mm以上の降雨があり、近年では、一日150mmを越える雨、1時間では、35~40mmを越えれば、最大級の雨ということがわかります。

*現状の降雨状況を知る

次に最近の降雨量を見てみます。2017年という数字をクリックすると以下のように「年ごとの値を表示」という欄の下に、「月ごとの値を表示」「旬ごとの値を表示」という部分がクリックできるようになります。2017年の月ごとの値は、以下のようになっています。先ほどの平均値と比較して見ると昨年の傾向が読み取れるでしょう。以下に月ごとの値を転載します。

2017年府中の月別降雨量

2017年は、10月に1日に100mmを超えるような(最大は、一日158mm)集中豪雨のあったことがわかります。6月の梅雨の時期はそれほどでもなく、3-4月の方が降雨量が多かったことがわかります。集中豪雨など時はのオンタイムに降雨量を知りたいものです。以下は、東京都の防災用の情報システムです。是非、心配なときは利用してみてください。

①東京都・水防災情報システム>オンタイムで降雨量を知る>こちらから

これらの降雨知識を活用した環境保全計画なども実施していきたいと考えています。詳細は、以下をご覧ください。

施策案づくり:その1