通常7月に開催される第1回地下水保全会議が、武蔵小金井駅南口第2地区再開発事業での地下水遮断や雨水の全量下水投棄という情報から、急遽、基礎工事開始前の5月に開催されてから、半年後となるこの13日に開催されました。次は、来年3月開催で地下水保全会議自体は、年3回限定開催です。
設計、工事関係者が多数参加し、工事後に開始された観測井戸での地下水データの現状と雨水の全量下水投棄を一部、地下浸透させるための対策を外構設計に盛り込んだ報告が主なものでした。
内容としては、外構部(建物以外のエリア)に降った雨は、浸透可能な舗装や周囲に設置した浸透機能をもった溝に流して、地下に浸透させるというものでした。計算上は、50mm毎時という条件下での流出量なら、ほとんど浸透可能というデータの提示でした。
ただ、変わらなかったのは、建物に降った雨は、壁面の分も含め、(895t/時という計算)その全量は、地下の雨水貯留タンクに溜めて、下水投棄する点でした。活用する計画については、相変わらず植栽への散水やトイレの洗浄水などに400tは利用するという回答でした。もちろん、これは毎時という単位での話ではなく、タンク(2,840t)の中の400t分というあいまいな数字で時間的なデータはまだ、未定ということのようです。つまりは、どのように中水利用するかは目的のみ決まっており、具体的にどの程度の利用が可能かは不明ということです。
各山留工事の日程が提示されたので現状の井戸の水位データとの照らし合わせによって、今後の地下水への影響を注視していくという結論になり、現状では、工事タイミングでの水位変化は明らかなものの、長い目でみて、どうかは判断を先に延ばして、井戸の水位と湧水の水位、降雨量などと詳細に分析していこうということになりました。
追加報告:市の保全会議の議事録は作成作業時間のため、現状は、前々回の平成28年度第3回の議事録までしか公開されていません。前回5月の議事録は、今回承認されたので、いつ公開されるのか、楽しみです。次の開催が遅い場合は、ほんとうに公開が遅くなり、市民が知るのは、かなり後のことになるようです。当然今回の議事録は、来年3月の会議で承認されることになるので、4月以降ということのようです。