緑調査部会活動記録・調査報告-2005年4月3日

環境市民会議 調査部会緑地調査報告

1:実施日時:2005年4月3日13時~16時:実地調査(2時間)、反省会(1時間)

2:調査場所:東小金井駅北口東側、スタジオ・ジブリ周辺

3:参加者 :9名

4:調査目的
小金井市内の緑地及び用水等の計画的・体系的調査を実施するに当たり調査方法・データー記入要領等についての統一性を図るために阿部先生、串田氏の指導の下、東小金井駅近辺の緑地調査をメンバー9名で実施したもの。

5:感想
歩き始め当初は、細かいところに目が行って、それをどのように調査用紙に表現すべきか大いに悩んだが、その地域全体の緑地その他の鳥瞰図を作成するという視点で表現すれば良いということに気がつくなど、記入要領は大体習得できた。しかしながら自然その他の観察には鋭い観察力が必要があり何回も繰り返しながら習得して行く必要性があるように感じた。今回初めてこの地を歩いたのであるが、由緒ある農家、畑、美しい並木道、花畑、魅力的な生垣、ピンク・黄色・白色などの美しい花々が咲き誇る家々の庭木、大きな公園、子供達が楽しそうに遊ぶ小さな緑地、あちこちに散在する苗木畑など小金井市にもこのような魅力的な場所があったのかということを知った。その反面つい最近まで農地であったであろう大農園が住宅地に開発工事中の場所も見かけ、環境を破壊して行く様子を見ると無残という気持ちがして早く環境市民会議の活動を軌道に乗せて環境保全が小金井市民の大きな声となるようにしなければという気持ちが強まった。

6:今後の予定
各メンバーの住居近辺地域を分担し、6月末までの約2ヶ月をかけて調査作業を実施(5月9日に中間報告会の開催)。7月、8月に調査結果の調整・編集作業。9月または10月ごろ調査結果の発表。

7:反省会の概要
(1)色分け:公園(ピンク)、畑(ダイダイ)、植木(緑)、緑地(紫)、果樹(薄青)、私有地生垣(濃い青)、造成中宅地(こげ茶)
(2)樹木:その場所を特徴付ける代表的な木々の名前を略字記号にて記載。
(3)生垣、屋敷林は記載方法が難しく、原則は調査対象が意図するが特徴があるものについては各自の判断で記載する。
(4)芝については畑の分類の中で略字表示する。
(5)雑木林も代表的なものを記載.。但し雑木林の保存対策その他については本調査と並行して緑ホーラムの方々と意見交換をする。
(6)巨木についても目立ったものを記載する。巨樹の会、緑地保全委員会から情報を貰うと良い。
(7)表現が難しいもの、細部の状況等については写真情報を活用する。写真についての使用基準は後日串田氏から指示あり。
(8)今回の作業は単に調査のためと考えず、観察を通じて色々な新しい発見の喜びが得られるよう家の近くの地域を何回となく歩き観察を繰り返して調査レポートの精度を高めて行くことが望ましい。
(9)今回調査のために購入したカラーペンおよび小型バインダーは消耗品扱いとして各自保管。

世話役  伊集院正

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小金井用水観察会の記録-2005年1月10日

環境市民会議 調査部会による小金井用水観察会の報告

実施日 2005年1月10日(祝)午後1時~3時
参加者 20名

玉川上水から分流し、小金井市内を縦横に流れていた小金井用水を調べ、水の都を復活するか、遊歩道として活用するか、また、歩きながら目についた農地、街路樹等の持っているいろいろな問題点を考えて貰うことを主題として実施した。

★砂川用水から分流した小金井用水の一部が遊歩道となっている。幅の狭い土道で、以前は道の両側にケヤキやコナラ等が茂っていたが、大分伐採されて明るい道になっていた。参加者の多くの方は初めて歩いた、と感想をもらしていた。
★途中で小川さん宅に寄る。奥さんのお話では昭和39年に用水が音を立てて流れている気持ちのよい環境に惚れ込んで、ここに家を建てられたとのこと。優雅なお庭に池があり、大きさ1メートル位もありそうな鯉が数匹泳いでおり、参加者は感嘆ひとしきりであった。
★「白樫緑地」を見学、小金井の自然を愛した故柳谷さんの庭で、普段は鍵がかかっていて中に入れない。小金井には緑地、公園が200ヵ所近くあり、緑地のあり方を考えてもらうきっかけにした。
★仙川と小金井分水が交叉する築樋を見学、ここから上流は開渠になっており普段は水が流れていない。クヌギが用水に沿って植えてあり、自動車も殆ど走っていないので、水と緑の気持ちの良い小径として保存できないだろうか、と話し合った。
★一中の前の車道にハナノキ(カエデ科)の街路樹が続いている。岐阜県と長野県の境に自生しており、春の新芽や花が赤く、秋も紅葉し綺麗である。小金井の街路樹としてどのような樹種がふさわしいか考えて貰うことにした。
★梨畑があった。小金井ではここだけではないかと思う。梨の栽培農家をお伺いして小金井と梨、更に広く小金井に適した農産物を調べることも調査部会の課題ではないだろうか。
★砂川用水から小金井用水へ水を引く水門、および昔あった水車跡を見学。
★玉川上水の桜の古木の多くは腐朽菌で犯されており、サルノコシカケの仲間が沢山つくとその菌糸が樹全体にはびこり、こうならない以前に殺菌剤等で処置することが大切だ。空洞も同じで、玉川上水の桜はこのような手当はされていないようだ。

気温は10度位で真冬日であったが、風の穏やかで天気も良く、この計画は参加者にも喜んでもらえたようだ。

阿部正敏

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