基礎講座・第1回:行政資料から学ぶ-基礎資料としての国土交通省の「雨水浸透施設の手引き」を読む
浸透設備とは
【参考資料】:雨水浸透施設の整備促進に関する手引き(案)
~浸透能力の低減を見込んだ効果把握及び維持管理の考え方について~
平成22年4月:国土交通省 都市・地域整備局 下水道部、国土交通省 河川局 治水課:PDFは、こちらをご覧ください。
今回は、第1回ということもあり、先ず、資料に使った国土交通省の手引きをご紹介します。
内容は、4章に分かれており、地方自治体の下水道管理者他への手引書です。住宅における浸透桝設置の優れた地域の例として、小金井市の実例なども掲載されています。その4章は、以下の通りです。どの章がどういった対象向けかは、赤字をご覧ください。
<目次構成>
第Ⅰ編 共通事項
手引きの目的、下水道・河川に共通な雨水浸透に関する基本的事項を紹介。
[対象者:全ての河川及び下水道管理者、地方公共団体]
第Ⅱ編 雨水浸透効果の概算方法
雨水浸透施設を設置した場合、流域全体として、どのような効果が得られるか、どれだけの施設を設置すればいいのかを、大まかにかつ簡便に把握する方法を紹介。
[対象者:主に、これから雨水浸透の検討等を行おうとする河川管理者、下水道管理者及び地方公共団体]
第Ⅲ編 雨水浸透施設の整備と維持管理の考え方
施設設置を進めるための基本的事項や、下水道計画における雨水浸透の効果の見込み方、想定される浸透能力の低減割合、維持管理の考え方等、実務的な事項について整理、紹介。
[対象者:全ての下水道管理者、地方公共団体及び河川管理者]
第Ⅳ編 フォローアップ
雨水浸透施設の設置後に、実際に得られている効果を確認するためのモニタリング方法や体制について紹介。
[対象者:全ての河川管理者、下水道管理者及び地方公共団体]
第2回の次回は、この章の中から、浸透設備にどのようなものがあるか、その特徴などを簡単にご説明します。
>その2へ