ごみ対策課が運営管理する「廃棄物減量推進審議会」を試験的に傍聴しました。その報告です。
平成30年度第2回
基本内容:
*委員の委嘱状配布*会長、副会長の互選*ごみ対策課よりの本年度の計画と議案提示(予定:3市共同浅川清流組合処理施設検討委員会への小金井市よりの委員選出と災害廃棄物処理計画づくりなど)
注:傍聴については、この審議会では、まだ傍聴者からの提案書準備ができておらず、当日現場で準備を依頼し、ごみ対策課の担当者の方にその場で用意していただきました。
今回の審議会の傍聴準備として、29年度の全議事録や30年度第1回5月開催の議事録と資料を事前に閲覧しておきました。また、ごみ対策課の毎年の事業報告については、ここ数年の報告書にも目を通しておきました。様々なこれまでと本年度の廃棄物減量事業の計画や課題点、昨年度から持ち越された課題などが種々散見できました。ただ、今回の新委員の参加という審議会では、それらの審議の引継ぎや事業評価として問題のあった内容再検討、事業再編への課題などの確認などについての紹介はありませんでした。もちろん、ごみ対策課として、「こうしたい」と考える内容を議題にするのでしょうから、触れたくない議題は避けて、審議を進めたいということは良く解ります。今回も主に3市共同検討委員会への委員選出や災害廃棄物処理計画策定に向けての事前講習実施予定の紹介や現状での堆肥化施設見学参加の確認という簡単な報告だけでした。以下に簡単にご報告します。
*施設見学は、
生ごみの堆肥化委託している群馬県のエンザへの施設見学計画が提示されました。また、この6月より新たにエンザより購入する堆肥は、2種(下水道汚泥含む堆肥と含まない堆肥)となったようです。今までは、下水汚泥を含んだものを堆肥化したものだけだったようです。そのため、農家が使用したがらないので、下水汚泥を含まない堆肥もつくることになったようです。まだ、含まない堆肥(高価だが、農家での使用に適した仕様のもの)は買い取りが開始されたばかりとのことです。
この見学については、前年度も参加していた一人の委員から、「エンザ」に堆肥化を継続委託していくのは、再検討していくということだったように思うのに、なぜ、今回見学することにしているのか?という当然の疑問が提示されました。市側からは、来年度以降の事業見直しのためにも現状の把握という意味で必要と思ったという返事がなされましたが、不思議な理由です。再検討するなら、新たに検討したい施設を見学し、現状と比較するのが通常ではないでしょうか?あまり「現状を変えたくない」「現状を理解して欲しい」という意図が見え隠れする答えのように思えました。新しく参加した委員はどう思ったのでしょう。有識者として参加された委員も「エンザ」とその堆肥化委託については、全くご存じ無く、是非見たいという意見も出され、有識者といっても知らないものなのかと不思議でした。専門が違うと解らないということなのでしょうか。それとも以前の議事録の内容把握や小金井のごみ処理事業の現状についての前知識のない有識者も参加しているのでしょうか。良く解りません。
*災害廃棄物処理計画策定については、以下の内容でした。
計画立案を(株)日本環境工学設計事務所に委託決定。12月に市長よりの計画提示、諮問があり、その後、4~5回程度の協議を経て(小委員会設置も可能とのことです)、策定案が決定するそうです。そのために本審議会の委員に8月末頃に委託したコンサルによる災害廃棄物処理に関する勉強会が実施されるようです。(計画設計者による勉強会?)近年は、多くの自治体でこうした災害廃棄物処理計画が策定されているので、どうあるべきかの議論は各所で進められています。東京都でも策定され、審議会経過や技術資料なども公開されています。是非、どんな勉強会なのかを知りたいものです。もちろん、委員ではないので、参加はできません。委員に後日、勉強会の資料公開をお願いしてみます。
<以上>
この審議会への提案書は、準備する予定です。次回の開催の10日前までに提出します。これについては、また、ご報告したいと思います。
追記 9月中旬更新:審議会後の意見書と後日公開された会議録について
この審議会では、傍聴者による意見書はまだ、どのように扱うかを審議会内で審議していないとのことで、次回に審議されるとのことでしたので、意見書は未提出です。
会議録は、こちらから、ご覧いただけます。会議資料もこちらから、PDFでダウンロードできます。