その2:エリア別道路浸透桝の現状把握
その1では、地図が見づらかったかもしれません。その2では、地域ごとに区分して、詳細を検討していきます。その1をもう一度確認したい方はこちからどうど。
まず、以下のように浸透禁止区域が無く、合流式の下水道エリアである、市の中央線より北側のエリアを見てみます。以下の浸透禁止エリアマップで白いエリアは、合流エリアです。
殆どが合流式のエリアで浸透可能なエリアです。このエリアでの道路浸透桝設置(H22-H29)は以下の通りです。先ず、梶野町エリア(北東エリア)を見てみます。
以下の年度別工事の色分けでは、H23年に法政大学の北側一部と上水公園にH27年実施したもののみのようです。処理区は、野川と北一(再生水処理センター)に区分されていますので、この地域の下水がどちらに流れて、処理されるのかがわかります。
同じ北側でも貫井北町の方面は、以下の通りです。
学芸大学の南側の境界道路と学芸の東側、電車区の西側の1本の道路のみです。当然、こうした工事は、道路整備、舗装に合わせて行われるのでしょうから、新たに舗装や再整備された道路という限定の範囲なのでしょう。中央線の南側というのはこうした状況です。
実はH22年以前に工事された道路浸透桝は、表示されていないのです。現状、下水道課によると120個所以上もあるという道路浸透桝は、この地図では、表示されていないのです。一体、どこにあるのでしょう?注意しておきたいのは、都道についての情報は、小金井市の下水道課にはないということです。東京都建設局の北多摩南部建設事務所まで行かないと都道の詳細は不明です。試しに幾つかの新しい道路を調査してみました。見つけたのは、以下の場所です。
中央線の高架化によって、拡幅されたケーニッヒの新しいお店から、北大通りに延びる道路です。道路浸透桝は、路上では、以下のようになっています。下水道課に確認したところ、この道路浸透桝は、下水道課ではなく、道路課が設置しているとのこと。同じ小金井市役所でも担当課で設置する浸透桝が異なるようです。次回は、道路課に情報確認をしたいと思います。
それでは、一部中央線南側の中町の現状をご紹介しましょう。以下の通り、この時期の工事はありません。野川の南側の前原町に水色の表示が見えますが、はけの崖線への地下水を考える野川の北側での雨水浸透は、住宅の浸透桝に頼るしかないという気分になります。
それとも都道の道路浸透桝に期待しますか?都道には、道路浸透桝があると思いますか?大きな崖線上の都道としては、五日市街道、連尺通り、北大通り、小金井街道、新小金井街道などです。気になりますね。
一方、野川の南側の多摩川、府中エリアへ向けての浸透という意味での道路浸透桝設置の現状は、以下のようになっています。
崖線に広がる浸透禁止や分流式下水道エリアの南側にしっかり道路浸透桝が近年は整備されていることがわかります。ちなみに崖線の浸透禁止エリアと分流式のエリアは、以下のようになっています。
さて、次回のその3では、浸透できず、各エリアから、道路などを経て、合流式の下水道に流れた汚水は、どのように処理されたり、河川に流れ出たりしていくのかを学習したり、実際の道路浸透桝設置や管理の現状(工事詳細や補修管理計画等)を調べてみたいと思います。
平成31年の予定としては、その3として、下水道課の道路浸透桝工事の見学報告を考えています。工事予定は、中町の農工大通り近辺の予定です。工事見学報告をご期待ください。