サージカルマスクとN95マスクって?性能の違い?
市場に出回っていないと先日調査したマスクは、防塵用、ウィルスなどから身を守るツールなのですが、医療用のさらに細かな微粒子を遮断するN95という病院で使われる医療用マスクがあります。その2種のマスクの現状をこのウィルス騒動が始まった2月初旬に厚生労働省が作成した資料でご紹介します。その供給体制を調べ、対策を練るためのもので2月5日に各自治体などの医療部門との会議で配布したものです。もう7週間以上も前のものです。以下に転載してご覧にいれます。
この段階の調査で一般向けのマスクは国内生産で月間約1億枚というヒアリング調査結果が出て、1月28日時点で増産を要請していることになっています。既に国民向けの情報発信という表現もされていますが?これに対して医療用のN95マスクは以下の通りです。
国内生産量が少なく、中国からの輸入に頼っているためにそれぞれの機関での在庫に頼らざるを得ないという結論です。もちろん、在庫も調べ、集計されているはずですね。医療従事者向けの情報は以下のようなものです。
N95は在庫が少ないから、空気感染の可能性がある作業のみで使用して、極力患者自体とその診察の場合は、サージカルマスク(一般用と同等)を着用というわけです。このN95マスクの生産についての対策は何かあったのでしょうか?中国頼みだから、結局何もできず、在庫の融通のみだったのでしょうか?もう7週間という時間が過ぎています。結果、医療機関にはN95が足りず、サージカルマスクと重ねて、複数回利用という事態に至っています。これからのオーバーシュートなる事態では、どのようなことになるのでしょう?先日ご紹介した東京都からの寄付されたマスクなどの医療機関、介護施設への配布はどのようなマスクだったのでしょう?いまだにネット通販でもN95は完売状態が継続しています。実は少量の国内生産もあります。数年前のSARS騒ぎなどの時に同じ危険性を感じたメーカーが日本国内工場への生産移転をしたという例もあるのです。ただ、あくまで一部メーカーに過ぎません。そうした生産分は、多分、政府が抑えて、緊急事態に向けて、確保しているのでしょう。そうした情報は、当然見えてはきません。医療機関は、契約先卸会社頼りですから、そこが確保できなければ、国や自治体から提供されない限りアウトです。どうなっているのか、不安です。<この項 了>