基本調査の過程での新たな設備現状が判明
中小規模の散水や生活用水としての雨水貯留設備以外の防災目的での貯水設備にも雨水を利用したものがあること、その意味では、防火用水や防災用の井戸などと同様に整備された公共の雨水貯留施設があることが解りました。以下、数回に渡ってその調査の経緯をお伝えします。
予定外の特別篇として、年末より、別途に防災設備としての貯水設備の調査を開始しました。行政におけるこれらの施設の管理は、おそらく地域安全課だとのことで最初に地域安全課に訪ねました。事前にメールと電話で主旨を話して、その後窓口にて、直接情報収集を行いました。
ヒアリング:地域安全課
防火用水、防災用井戸などの情報は、地域安全課で把握しているが、学校施設やその他公園などの貯水施設は、学校教育部や環境政策課の公園係などが把握しているとのことで、資料としては、防災マップに掲載されている情報を参照して欲しいとのことでした。一般向けの印刷物としては、この防災マップだけとのことでした。多分、公開資料ではない、防災設備の資料はあるはずなのですが、この段階では、情報提供を受けることはできませんでした。後日再度、情報照会依頼を試みたいと思います。学校教育部の庶務課には、別途取材する予定です。
〇防災マップを読む〇
防災マップは、中面の地図部分に防災施設として、以下の記号で表示されています。貯水設備は、見当たりません。以下の同マップの凡例表示ガイドをご覧ください。唯一、「震災対策用指定井戸」のみを見ることができました。梶野公園の地下にある防災用の雨水貯留設備もこの防災マップでは表示されていません。避難所の設備内容は、詳細に表示されていないようです。その意味では、学校施設でも同じようです。
〇中町二、三丁目、東町四丁目エリアでの指定井戸の現状を知る〇
試しにエリア(3つの丁目範囲)を限って、指定井戸の設置状況がどの程度かを見てみます。地域コミュニティづくりにも役立つ情報になると思います。
指定井戸も設置場所がわかる程度で、その井戸設備内容などは、不明です。中町二、三丁目、東町四丁目範囲では、指定井戸は2カ所。東小学校、栗山公園や農工大学にも、地下水利用はされているので、井戸のような設備はあると思われますが、防災用の指定は受けていないようです。地域住民の話では、東小中学校や東町の児童公園などの地下にも防災用の貯水設備があるそうです。こうした設備についての記述は、この防災マップには、ありません。エリア内で2カ所、近隣の丁目の2カ所の防災用井戸の位置も一応、チェックしておきました。
この防災用の指定井戸については、貯水設備(防火用水貯留設備など)も含め、一度、小金井市の防災マニュアルでこうした貯水設備の扱いや管理についての記述があるのかを確認してみたいと思います。
おそらく、防災目的でこれらの設備を活用する消防署や地域安全課にそうした設備に関する管理、技術関連の資料があるのだろうと思います。再度、取材してみたいと思います。