2017年9月の公共施設の雨水貯留設備調査の報告、第3弾は、東小金井駅開設記念会館(マロンホール)です。お話を伺ったのは、市民部コミュニティ文化課集会施設係の宮腰係長です。
設備利用の現状ヒアリングから
設備見学の前に事務室で設備利用の現状を宮腰係長に伺ったところ、
定期的に貯留量は、上部の蓋を開けてチェックしている。内部清掃をしたことはないとのことでした。会館の北側正面の駐車場脇に設置しているので、この周辺に花壇はないので植栽や花壇への散水用ではなく、掃除やその他の道具や近くにある喫煙設備の洗浄などに利用しているとのことでした。その他にも、断水した際に水洗トイレに流す水として運んで利用することもあったとのお話でした。
設備のメンテナンスや清掃の方法と頻度については、以前に一度、雨水を供給するパイプや取水口に泥などが堆積して、詰まって空になったときに清掃すことはあったそうですが、取扱マニュアルなどは手元には無く、その後は定期的に
上部の蓋を開けて、水量を確認するようにしているようでした。
また、基本的には自由には施設利用者には、使わせず、設備管理者である担当のみが管理、利用している。もちろん、取扱マニュアルがあると良いと思う。災害などの際に、利用する場合も運ぶのが大変なので、離れた場所などにも自動的に給水できるようになれば便利につかえるのだがとの課題も教えていただきました。まだあ、同じように要望や問題点としては、加圧ポンプがついているようだが、利用したことがない。ポンプが動かせて、水道のように勢いよく水がでれば、色々活用できるかもしれない。
また、排水、清掃用のドレン栓があると聞いたが、その使い方も知っておきたいとのことでした。貯水量計はあるようなのだが、良くわからず、水量を上部の蓋を開けなくてもチェックできると便利なのだがとおっしゃっていました。
雨水の供給については、上部の屋上からの給水口に泥が堆積して、詰まるのを防ぐ方法があれば、教えてほしい。かなりの水量がたまるので、より幅広い利用が考えられればうれしいということでした。
設備の見学から
ヒアリング後に実際の貯留タンクを拝見しました。
北側入口にある駐車・駐輪場の脇にステンレス製の銀色に輝く、500リットルの大型タンクでした。小金井市の説ありました。看板なども足元にあり、かなり目立つ場所にありました。なるほど、植栽や花壇は周囲にはなく、駐車する車やその外構の清掃用には最適な場所です。
加圧ポンプの話がでたので、タンクの足元を見ると、壁の電源につながった加圧ポンプがタンクの下部についていることが分かります。ただ、送水用の口は、別途ポンプにつながった小さなノズルなので、それに合わせてホースなどが必要だというお話をしました。壁の電源スイッチで可動する筈で、稼働しない場合は、市役所の営繕課に連絡をすれば、直してもらえるとお伝えしました。
貯水量は、タンクに縦についている幾分黄色くなっている筒がゲージの筈なのですが、確かに良く見えていません。この右側にある外階段から、上がった途中でタンクの蓋を開けることができるので、普段はそうして、貯水量を確かめているとのことです。
実際に普段施錠している階段の扉を開けてもらい、階段途中まで上がって、貯 水状況を確認してみるとほとんど満水状態なので、「これだとゲージでは最上部までないので、貯水量がわからないので、いくらか利用した後で、この黄色いゲージにその貯水上部が分かるようなら、そのまま使い、わからないようなら、同じく営繕課に頼んで、ゲージホースを取り換えるか、ゲージを清掃してもらって、見えるようにすることをお勧めしました。
また、雨水供給口となる二階の屋上にもこの階段から、上がれるとのことで泥が詰まりやすい屋上の給水口も拝見しました。この日は、それほど、泥が堆積はしていませんでした。なるほど、簡易な給水口の蓋なので、長い時間で今よりも大量の泥が堆積すれば、詰まることもあるかもしれません。ただ、定期的に泥などの清掃点検さえすれば、大丈夫なようでした。実際には、3階の屋上からの給水口もつながっており、3階の屋上の給水口も定期的に清掃が必要ですねという話になりました。
今後の対策や市民会議からの協力について
この雨水貯留タンクは、どうも竜神(有限会社 大成製造の500リットルステンレス製タンク)のようですが、本来の竜神には加圧ポンプはついておらず、特注か、施工者が特に求められて取り付けたものなのかは判断ができませんでした。市の建築部の営繕課などに資料や加圧ポンプも含めた取扱マニュアルがあるかを確認し、その結果を市民会議と環境政策課から、お伝えすることにしました。加圧ポンプが作動すれば、室内までホースで水を供給して、緊急の際のトイレの水などにも利用しやすいはずです。後日、営繕課などへの調査結果もこのサイトでご報告いたします。