防災・減災ワーキンググループ:新型コロナウィルス感染症対策の市内での現状把握

小金井市の3月9日の対策本部会議を受けて

小金井市の対策本部の概要は、議事次第・議事資料・議事録(概要のまとめ、発言詳細記録ではありません)が、こちらで公開されています。以下その内容を簡単にご説明します。

3月9日の会議の基本内容は、各部からの報告のみのようです。会議録では、以下のように報告されています。

1 各部より報告

○企画財政部:

ホームページに、子どもの権利に関する相談窓口リンク集を追加した。

○総務部:

総務企画委員会へは、所管事務調査の中で新型コロナウイルスに関連する人事制度について説明することになると思う。

○福祉保健部 :

現在保健センターで全庁職員向けの消毒方法の説明会を行っている。今後の本部で報告する。

専門家会議の見解に基づき、今後の感染の動向を注視する必要がある。

東京都からのマスク緊急支援について障がい児(者)通所支援事業所に 1000 枚、公立小学校に 900 枚配布 決定したところである。残り 1100 枚について医療機関への支援とすることについて了承。

〇子ども家庭部:

3/2 から 3/6 までの学童保育所出席状況は、全所合計 547 から 590(最大人数)であった。

○学校教育部:

学童保育所入所児童以外の学校での居場所づくりで来校した児童は、各校で 0 から 8 人であった。合計 29 人である。

<会議録、以上>

報告がほとんどで、この報告に対して、特に何かを提案、審議、決定するようなことは無かったのでしょう。私が気になるのは、第1は、総務部の「新型コロナウイルスに関連する人事制度」です。内容を知るには、総務委員会の所管事務調査で話されるというので、議会を傍聴する必要があるということです。

第2は、福祉保健部の政府の「専門家会議の見解(議事資料として、公開されていますので、詳細は、こちらをご覧ください。)」について述べ、今後注意する必要があるとした点です。この発言に対して、小金井市としては、何に注意して、どのような対策をするという話なのでしょうか?それとも述べただけで討議はされなかったのでしょうか?この政府の専門家会議の見解について、どんな意見がだされたのでしょう?

ちなみにこ専門家会議の見解は重要です。関心のある方のために以下に概略をご紹介しておきます。

3月9日の新型コロナウィルス感染症対策専門家会議より

今後の長期的見通し:
「全ての感染源(リンク)が追えているわけではないので、感染の拡大が、既に日本各地で起きている可能性もあります。よって、今回、国内での流行をいったん抑制できたとしても、しばらくは、いつ再流行してもおかしくない状況が続くと見込まれます。また、世界的な流行が進展していることから、国外から感染が持ち込まれる事例も、今後、繰り返されるものと予想されます。 」とし、
さらに
「WHOでは、今回の新型コロナウイルス感染症の地域ごとの対策を考えるために、3 つの異なるシナリオ(3Cs)を考えるべきとしています。
つまり、それぞれの地域を
1)感染者が他地域からの感染者に限定されている地域(Cases)
2)クラスターを形成している地域(Cluster)
3)地域内に広範に感染者が発生している地域(Community Transmission)

の3つに分類して対応を考えることが必要だとしています。
まだ、WHO からそれぞれの地域の詳しい定義は提示されていませんが、厚生労働省のクラスター対策班でこれらの地域ごとの流行状況を決める指標とそれぞれのシナリオに応じた対策についての指針を作成しています。」としています。
さらに、この作成にあたっては、北海道での感染例を材料に検討を進めていることを述べています。

そして、
「さらなる感染拡大に備え、対応にあたる一般医療機関や診療所を選定し、その体制を強化していく支援をすべきだと考えます。 」と結んでいます。

〇みなさまにお願いしたいこと

「これまで集団感染が確認された場に共通するのは、①換気の悪い密閉空間であった、②多くの人が密集していた、③近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われたという 3 つの条件が同時に重なった場です。こうした場ではより多くの人が感染していたと考えられます。そのため、市民のみなさまは、これらの3つの条件ができるだけ同時に揃う場所や場面を予測し、避ける行動をとってください。
ただし、こうした行動によって、どの程度の感染拡大リスクが減少するかについては、今のところ十分な科学的根拠はありませんが、換気のよくない場所や人が密集する場所は、感染を拡大させていることから、明確な基準に関する科学的根拠が得られる前であっても、事前の警戒として対策をとっていただきたいと考えています。 」と一般市民への注意喚起をしています。

<専門家会議の懸隔概略、以上>

これだけの内容が提示され、それでは、小金井市では、どのように行動していこうかという議論にならないのでしょうか?各部からの報告内容に対しての反応や、ではもっとこうしたらとか、この場合は、どうするのか?もっとこうした方が良いのでは。とか質問や意見は出ないのでしょうか?会議録からは、そうした内容は伺えません。各部の中で考えなさい、ここではその報告を共有できるだけで良いということなのでしょうか?是非、参加者に伺ってみたいところです。

防災・減災ワーキンググループ:新型コロナウィルス感染症対策>情報提供

首相官邸での専門家会議(3月2日第5回開催)を受けて

ここ1~2週間の対策実施が今後の感染症対策への重要な分かれ目になるとして、そのタイミングがやってきたので、政府の対策と地域での新型コロナウィルス対策と現状の情報収集をしましたので、報告します。内閣官房他からの専門家会議に関する情報詳細は、以下のリンクから、ご覧ください。内閣の対策本部情報などは常時更新されていますので、今回は、主に専門家会議での発表をご覧に入れます。

内閣官房の新たに立ち上がった情報サイト新型コロナウィルス感染症対策HP

厚生労働省の専門家会議の3月2日の見解こちら

なぜか、北海道での感染状況への判断が中心です。全体像というよりは、北海道事例をもとに検討しているというのが実際のようです。不思議です。

議事録ではありませんので、あくまで厚生労働省でまとめたものです。専門家会議は、内閣府、首相官邸主導で実施されているので、首相官邸の関連情報を見ると、第5回の専門家会議関連資料は、同日資料のみ公開されているだけで、専門家会議の議事概要は、2月中旬までの会議のものまでしか公開されていません。第5回の会議資料は、こちら。この資料をもとに討議して至った見解が上記のもののようです。

東京都の関連情報:東京都福祉保健局 新型コロナウィルス感染症対策サイトは、こちら。各保健所からの感染症週報には、新型コロナウィルスの情報は公開基準(なぜ、こうなっているのか知りません)から、保健所単位の報告はされていません。東京都全域という単位でのみで公開されているために東京都福祉保健局から、情報公開されます。概要は、以下の通りです。やっと、検査数が日単位で100件程度になりましたが、相談窓口の1500件/日を考えるといかにも少ないという気がします。

3月7日現在:検査実施人数:1,068人。陽性58人(5.4%)
チャーター機帰国者、クルーズ船乗客を含まず

●受信相談窓口件数累計:約20,000件、毎日1500件程度。
●毎日の検査数:約100~130件程度
>最大150件程度、100件を超えた日、今まででは、5日(5回)程度。

以上です。

防災・減災ワーキンググループ:新型コロナウィルス対策の読み方>3月6日の検査の公的保険適用と今後から見えてくること

新聞記事、政府発表から、読み取るこれからのウィルス対策

3月6日に以下の東京新聞の朝刊の記事にもあったように新型コロナウィルスの検査が公的保険適用になるとともに検査体制が拡充、変化することの報道がありました。これは一体どういう意味なのでしょう?わかりますか?私たちにとって、何が変わるのか?実はまだ、見えてこないのが実態です、今回は、その厚生労働省の発表からの流れと展望、医療機関での背景などの見方をご紹介します。先ず、東京新聞の記事をご紹介します。

東京新聞:2020年3月6日付、朝刊2面

検査、医師判断で可能

きょうから保険適用

厚生労働省は六日から新型コロナウイルス感染の有無を調べる検査を公的医療保険の適用対象にした。これまで検査は保健所が認めた場合に限定していたが、医師が感染を疑い、必要と判断すれば保健所を通さずに可能となる。全ての医療機関で検査を受けられるわけではなく、主に感染防護が整った全国約八百六十の専門外来病院が対象。検査にかかる費用は特例的に公費で補填(ほてん)するため、これまでと同様、患者の自己負担はない。
 保険適用には感染拡大に備え、態勢を強化し、検査件数を増やす狙いがある。これまで検査は国や地方の研究所などに限られ、医師の依頼を受けた保健所が断るケースが問題となっていた。今後は保健所を介さず、設備の整った病院や委託を受けた民間検査会社で検査できるようになる。だが検査結果が出るまで数時間かかるため、簡易な検査キットの開発が急務となっている。
 現在の検査は「リアルタイムPCR法」と呼ばれ、患者が受けるには従来通り、各地に設置された「帰国者・接触者相談センター」に相談する必要がある。全国に約八百六十ある「帰国者・接触者外来」など感染対策が整った病院が紹介される。病院名は公表されていない。医師が検査の必要性を判断するため、希望すれば必ず受けられるわけではない。
 検査は病院内で実施するだけでなく、外部の民間検査会社などに委託できる。検査の価格は、外部委託する場合は一万八千円、病院内で実施すれば一万三千五百円。これとは別に判断料千五百円がかかる。

さて、これで何が変わるかといえば、保険適用と今まで受けられなかった検査が受けられる可能性が広がる(保健所を通さなくても大丈夫)ということです。実際に検査が6日から可能?なのでしょうか。外部民間検査会社に委託するから、いままでより断られずに検査を受けることができる?ほんとうでしょうか?では、今まで断られた人も急いで、病院に早速、連絡してみよう!となるのでしょうか。

この発表に伴い、6日からの実際の変化を以下に「民間検査会社」「厚生労働省」「指導的な立場にある医師会と各地域の医療機関」ごとにまとめたので、ご覧ください。

●民間検査会社:
新型コロナウィルスの検査受注体制、キャパシティなどを厚生労働省や地域に医療機関に連絡開始。

●厚生労働省:
民間検査会社から検査実績などを直接把握開始。
「地域において必要な患者にPCR検査を適切に実施するための体制整備」について3月4日付で都道府県などに事務連絡した。同省は、PCR検査の保険適応に際し、民間検査会社などのキャパシティを最大限活用するための「PCR検査リソースの効率運用の例(案)」を作成している。具体的には、PCR検査の実施体制の把握・調整などを円滑に行うための会議体(協議会)を都道府県に設置し、域内の状況把握や関係者間の調整を行うというもの。
一方、当面の間、民間検査会社における検査実績などを当該企業から直接把握し、都道府県や帰国者・接触者外来を持つ医療機関とも共有する。
また、民間検査会社の体制確立までの間は、検査発注は「帰国者・接触者外来」とする方針

なお、検査体制の充実を求めるとともに、検査実施体制の把握・調整等を行うための会議体設置を都道府県等に求めています。
検査実施体制の把握・調整等を行うための会議体には、▼医師会▼病院団体▼感染症指定医療機関▼地方衛生研究所▼衛生検査所協会▼帰国者・接触者外来を設置する医療機関―などが参加。「地域でPCR検査実施が可能な機関(医療機関も含む)」「各機関で1日当たり実施可能な検査数」を把握したうえで、地域内で効率的にPCR検査を実施できるような対策・方向を検討し、関係者間で調整することが求められます。例えば「受診者が一部機関に偏ってしまい、検査が実施できない」といった事態を避けることが狙いです。
こうした情報は、会議体から都道府県に、都道府県から厚労省に提供され、効率的な検査実施に向けたアドバイスにつなげられます。

●日本医師会、各地の医師会>各一般診療機関を指導、指示。:
PCR検査を求められた場合の対応を周知。日本医師会も3月4日付でPCR検査の保険適用について都道府県医師会および群市区医師会に「事前周知」
今回の保険適応に伴い、大学病院や民間検査施設等における検査が拡大され、検査実施数の増加が予想されるとしながらも、「検体採取は周囲への感染拡大リスクが高い」と指摘。
PPE(個人防護具)の着用をはじめ、適切な感染予防策が不可欠。
その上で、PPE等の入手が困難な状況にあることも含めて、
感染予防策を講じることのできない医療機関において、同検査の実施を求められた場合には、帰国者・接触者外来など検査体制の整った医療機関に紹介する対応をお願いするとした。
このほか実際の運用に際して、「事前に帰国者・背職者外来と受診時間などを調整することで、必ずしも帰国者・接触者相談センターを経由する必要はなくなると予想される」との見解も示した。

実は、各地域での検査体制の調査をしてから、検査体制を拡充するというもので基本は、相談センターへの検査依頼は当分、変わらないというわけです。もちろん、医療機関の中には独自に検査可能医療施設と個別に連絡をとり、体制を整えることもあるかもしれませんが、それは個別事例に過ぎないというわけです。以下に医師会が6日に検査体制の調査推進を各地域の医師会担当者に依頼する書面にあった概要図をご紹介します。全体を概観するには便利かもしれません。

どこまで、一般に情報公開をするか。その課題が見えてきます。厚生労働省の対策としては、なぜ、今日までこうした検査体制の調査をしようとならなかったのかという疑問がわきます。最初の感染から、当然予測でき、地域での対応を構築できる時間は、かなりあったように思うのですが、保険適用が政府から発表されてからとなり、3月6日。検査が進まなくて当然ということでしょうか。後手?少なくとも先手は打てていません。

防災・減災ワーキンググループ:新型コロナウィルス>小金井市の対応

2020年2月20日に小金井市で対策作本部が立ち上がりました。20,21日と対策会議が開催され、以下の内容が討議、決定されました。

しっかり対策本部を立ち上げるのは素晴らしいことです。評価したいと思います。ただ、これを実現するための補助とか予算措置となるとどうでしょう?国が宛にできないだけにそちらも期待したいものです。

イベント開催方針やマスク、消毒液備蓄品については、良いのですが、できれば、感染検査が地元の医師からの要望があっても、一向に進まない多摩府中保健所の対応改善交渉や支援なども検討してほしいものです。なにより残念なのは、この対策本部に医療関係などの有識者が参加していないことです。小金井でもそうした有識者を会議参加してもらうことが重要です。別途、有識者の会議を招集するのかもしれないですね。期待しましょう。

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防災・減災ワーキンググループ:新型コロナウィルスについて>第2弾:市内の東京都施設でのイベント状況

小金井市内にある東京都施設でのイベント開催状況

小金井市の公式サイトでのイベント中止情報は、別途、小金井市審議会傍聴環境づくりでの市政監視ワーキンググループでも発信していますが、こちらでも市の公式サイトでは告知されない、でも市民にとって重要な「都施設でのイベント状況」を発信することにしました。東京都のイベント中止に関する方針(2月21日付けの今後3週間の対応方針)は、以下の通りです。それを理解した上での小金井市域での状況を確認していきます。

<東京都のイベント中止に関する方針>

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防災・減災ワーキンググループ:感染症対策>新型コロナウィルスについて

減災のための最新情報の提供

防災・減災ワーキンググループでは、現状の新型コロナウィルスの災害の減災を目的に検討東京都感染症情報センターよりの情報を提供することにしました。以下の同センターからの情報をご覧ください。小金井市内や近郊自治体での緊急感染情報があった場合も提供を予定しています。

<東京都感染症情報センターよりの一般相談窓口について>

上記の相談窓口はあくまで、一般相談窓口で「帰国者や感染者との濃厚接触者」の相談窓口は、地域の保健所などです。小金井の場合は、多摩府中保健所となります。次に上記に<参考>とある2月18日時点での「新型コロナウィルス感染症FAQ」を以下に貼り付けて、ご紹介します。

<新型コロナウィルス感染症FAQ>

<以上です>