2019年3月議会一般質問:渡邊ふき子市議準備編
渡辺ふき子市議の一般質問の通告内容は以下の通りです。
傍聴は、直接議場に伺ってする以外にもネット上でオンタイムに中継動画を視聴することができます。こちらから、どうぞ。
質問その1:新福祉会館への「子育て世代包括支援センター」設置について
新福祉会館での新たに推進される事業計画は、こちらの概要版でみると子育て支援などでは、①子ども家庭支援センター②ファミリー・サポート・センターという2つの機能が入ることは記載されていますが、世代包括支援センターという内容は盛り込まれていません。市民による検討委員会の計画案(こちらをご覧ください)にも同様に記載されていません。ある意味で新しい視点での提案のようですが、ネウボラについて知らない方のために以下に簡単にご紹介しておきます。ニッポニカからの転載です。
<日本大百科全書・ニッポニカからの転載>
ネウボラとは
フィンランドにおいて、妊娠期から出産、子供の就学前までの間、母子とその家族を支援する目的で、地方自治体が設置、運営する拠点。また、出産・子育て支援制度のこともいう。neuvoは助言やアドバイス、laは場・場所を意味するフィンランド語。通常、妊娠の兆候のあったとき、無料の検診を受けるためにネウボラに行き、以降は母子の健康診断や保健指導、母親の心理面のサポートなどで、妊娠期間中に10回前後通う。出産後は、子供が小学校に入るまでの間、定期的に訪れる人が多い。ネウボラでは、一人の保健師が子供やその家族と対話を重ねながら継続的に担当することになっており、医療や健康に関することだけでなく、子供の成長や子育て、家庭の問題など、その時々の悩みを相談できる場所でもある。必要に応じて看護師、ソーシャルワーカー、心理士など専門職によるサポートが受けられるほか、医療や社会福祉などの関係機関との接点にもなっている。利用者のデータは通常50年間保存され、医療や子育て支援のためだけに利用される。すべての自治体に設置されており、国民はだれでも無料で利用できる。(中略)
フィンランドは、女性のほとんどがフルタイムで働く男女共同参画の先進国であるが、合計特殊出生率は約1.8(2012)の水準を保っている。2014年(平成26)の合計特殊出生率が約1.42へと低下している日本では、2014年度から厚生労働省が、ネウボラを参考に千葉県浦安(うらやす)市、東京都世田谷区、埼玉県和光市、愛知県高浜市、三重県名張(なばり)市などの市区町村で、妊娠・出産包括的支援モデル事業を行っている。厚生労働省は妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援を行う包括的な窓口を、2015年度中に全国150か所に設置する方針である。<転載、以上>
こうした機能の設置を提案されるのでしょう。詳細は質問を聞いてみないとわかりません。
質問その2:女性やLGBT施策の更なる推進を
提案としては、具体的に3つ①SNSを使った女性相談事業、②同性パートナーシップ制度の導入、③男女共同参画センターの設置を求められています。これにどの程度行政側は答えられるのでしょう?興味のあるところです。男女共同参画については、参画室はあるものの、先日傍聴した男女共同参画推進の会議では、その人員配置や女性相談員の臨時雇用職員での実施は、雇用した全員が退職するなどの事態の発生など困難な現状が伝えられている現在、事業化の課題は多いように思われます。
質問その3:ペットと幸せに暮らす環境づくり
具体的には飼い主のしつけの問題や地域猫の取組みが取り上げられていますが、実際に市内でのこうした活動はどの程度、進んでいるのでしょう?以前、環境政策課で実施している地域猫の去勢・不妊活動の会議などにも参加して、市民活動としてボランティアで実施されている方々のお話も伺いましたが、市からの現状報告を聞いてみたいところです。
<渡辺ふき子市議一般質問 了>