環境市民会議 調査部会による小金井用水観察会の報告
実施日 2005年1月10日(祝)午後1時~3時
参加者 20名
玉川上水から分流し、小金井市内を縦横に流れていた小金井用水を調べ、水の都を復活するか、遊歩道として活用するか、また、歩きながら目についた農地、街路樹等の持っているいろいろな問題点を考えて貰うことを主題として実施した。
★砂川用水から分流した小金井用水の一部が遊歩道となっている。幅の狭い土道で、以前は道の両側にケヤキやコナラ等が茂っていたが、大分伐採されて明るい道になっていた。参加者の多くの方は初めて歩いた、と感想をもらしていた。
★途中で小川さん宅に寄る。奥さんのお話では昭和39年に用水が音を立てて流れている気持ちのよい環境に惚れ込んで、ここに家を建てられたとのこと。優雅なお庭に池があり、大きさ1メートル位もありそうな鯉が数匹泳いでおり、参加者は感嘆ひとしきりであった。
★「白樫緑地」を見学、小金井の自然を愛した故柳谷さんの庭で、普段は鍵がかかっていて中に入れない。小金井には緑地、公園が200ヵ所近くあり、緑地のあり方を考えてもらうきっかけにした。
★仙川と小金井分水が交叉する築樋を見学、ここから上流は開渠になっており普段は水が流れていない。クヌギが用水に沿って植えてあり、自動車も殆ど走っていないので、水と緑の気持ちの良い小径として保存できないだろうか、と話し合った。
★一中の前の車道にハナノキ(カエデ科)の街路樹が続いている。岐阜県と長野県の境に自生しており、春の新芽や花が赤く、秋も紅葉し綺麗である。小金井の街路樹としてどのような樹種がふさわしいか考えて貰うことにした。
★梨畑があった。小金井ではここだけではないかと思う。梨の栽培農家をお伺いして小金井と梨、更に広く小金井に適した農産物を調べることも調査部会の課題ではないだろうか。
★砂川用水から小金井用水へ水を引く水門、および昔あった水車跡を見学。
★玉川上水の桜の古木の多くは腐朽菌で犯されており、サルノコシカケの仲間が沢山つくとその菌糸が樹全体にはびこり、こうならない以前に殺菌剤等で処置することが大切だ。空洞も同じで、玉川上水の桜はこのような手当はされていないようだ。
気温は10度位で真冬日であったが、風の穏やかで天気も良く、この計画は参加者にも喜んでもらえたようだ。
阿部正敏 |
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