小金井市環境市民会議
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環境映画祭 in 小金井2012




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映画祭のテーマ:“本当の幸せって…?”

2005年より始まった環境フォーラムの本年度は、環境についての映画を集めて上映する小金井環境映画祭となります。これまでの環境フォーラムでは、多くの団体、個人と環境について考える企画を続けてきましたが、今回は映像という視覚的な媒体を介することで、新たな視点で環境について考え、語り合う場となることと期待しています。
3月11日の東日本大震災以来、環境問題をめぐる議論は、原発、放射能から、エネルギー問題、さらに経済やコミュニティのありかたまで、多様に広がってゆきました。そして、その根底には「地域にとって、個人にとって、幸せとは何か?」という疑問があり、この時代を生きる私たち一人々がその答えを求めていることに気づかされます。
私たち小金井市環境市民会議は、環境映画祭を開催するにあたり、“本当の幸せって…?”という素朴な疑問を映画祭のテーマとしました。それぞれの映像作品に込められたメッセージを受け止めながら、「本当の幸せ」について共に考えたいと思います。
地域の団体に市民も選考に加わった上映作品は、古いものから新しいもの、私たちの暮らす足元のことから地球規模で環境問題を俯瞰したものまで、実に多種多様です。
「環境映画祭 in小金井2012」へ、ぜひ足をお運びいただき、多くの方々と交流し語り合える場になれば幸いです。

「環境映画祭 in 小金井2012」
開催日時:2012年1月20日(金)21日(土)22日(日)の3日間
会  場:
1/20 小金井市民交流センター 小ホール (小金井市本町6−14−45 )
1/21・1/22 小金井市公民館本館4F視聴覚室/3F学習室A B (小金井市中町4−15−14 )
主 催: 小金井市環境市民会議・「幸せの経済学」上映実行委員会・小金井市
協 力: トランジションタウン小金井・さくらファンド(小金井市社会福祉協議会)
     小金井アートフル・アクション!実行委員会
問い合せ: 小金井市環境市民会議事務局jimukyoku@koganei-kankyo.org
      小金井市環境政策課042-387-9817    
映画祭情報:http://www.koganei-kankyo.org/forum/

上映作品&トークカフェ紹介:
1月20日(金)
『オープニングイベント』:23年度環境賞授与式・市長の挨拶ほか 18:00〜
『幸せの経済学』上映:1/20(金)小金井市民交流センター 小ホール 14:00〜(第1回)19:30〜(第2回)
 ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ監督作品(2010年/68分/デジタル上映/ドキュメンタリー)
近年、ブータン国王が「国民全体の豊かさ・幸福度」を示す指標を提唱し注目を集めた。ヒマラヤのラダックの村に市場経済が入ったことで、生活は一変し、人々の間に様々な摩擦が生まれた。監督は、それを記録し、決して後戻りではない「懐かしい未来」というべき生き方を提案。キーワードはローカリゼーションと国民総幸福量「GNH」。人や自然との繋がりを取り戻すため、暮らし方をどう変えるべきか?を問いかける。
会場(『オープニングイベント』『幸せの経済学』とも):小金井市民交流センター 小ホール

1月21日(土)
『筑後川〜いま、河童を生きる』10:30〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
赤桐芳夫監督作品(2001年/100分/日本/16o上映/ドキュメンタリー) (小金井市公民館による協賛上映)
人には人柄があるように、土地には土地柄があり、水には水がらがある。 筑後川流域の水がらに結ばれた人びとの暮らしと文化を四季折々の風景の中で丹念に紡ぎだしてゆく。ナレーター:加藤剛
会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)

『よみがえれ川辺』13:20〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
東京都映画協会(1971年/16分/16o上映/日本/ドキュメンタリー)
川辺を憩いの場とする都市計画は現在ではごく普通のことだが、そのはしりとなる「親水計画」に取組む行政の奮闘が紹介される。日本各所で公害問題が発生する高度成長時代のさなか、自然と人間の関係を考える視点がすでに芽生えていたことを物語る興味深い作品。

『野川のゆくえ』13:40〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
NET・東京都教育庁(1972年/30分/16o上映/日本/ドキュメンタリー)
かつて高度経済成長に伴い日本のいたるところで発生した河川の汚染。
都市の水環境のあり方を問い直すため、野川近辺に住む若者や市民によって水辺の調査が始められる。市民の地道な取組みが今の野川の環境をつくっていることを気づかせてくれる貴重な作品。

*カフェ・野川 14:30〜16:00 会場:学習室A・B(3F) /シネマカフェ
〜野川いま、むかし〜
ゲスト:みずとみどり研究会・金子博さん(トークのみ・上映はありません)

*金子 博(かねこ ひろし)プロフィール*
 1955(昭和30)年、長野県生れ。
97(平成9)年、東京都小金井市より山形県酒田市へ転居。74年から、多摩川水系・野川をはじめ河川や湧水等の水環境保全を中心とした市民活動(三多摩問題調査研究会)に関わる。90年代、東京都自然環境保全審議会委員や多摩東京移管百周年記念事業で設置した「湧水崖線研究会」(後のみずとみどり研究会)の事務局を担う。2000年以降、「水辺の散乱ゴミ等の指標評価手法」の開発など、深刻化を増す海洋ごみ問題へ取り組み、2009年「海岸漂着物処理推進法」の制定に携わった。
 みずとみどり研究会会員、一般社団法人JEAN代表理事、全国水環境マップ実行委員会委員、山形県海岸漂着物対策推進協議会副会長など。
著書(分担執筆)
NHKブックス『都市に泉を』(日本放送出版協会)、『水みちを探る』(けやき出版)、『環境教育指導事典』(国土社)など。


『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』15:00〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
李闘士男監督作品(2010年/120分/日本/16o上映/劇映画)(小金井市公民館による協賛上映)
サンゴの保全に情熱を燃やす青年に降りかかる様々な困難と、それを献身的に支える家族。沖縄の珠玉の映像を背景に、岡村隆史、松雪泰子、原田美枝子など豪華キャストで贈る劇映画。

*カフェ・オキナワ 16:30〜18:00 会場:学習室A・B(3F) /シネマカフェ
〜私のまちにとってのサンゴって何だろう〜
ゲスト:池竹則夫さん(トークのみ・上映はありません)
*池竹則夫 プロフィール
学生時代は植物生態学を学び、昭和63年、大手建設コンサルタント会社に入社、主に公共事業における環境アセスメント業務に約20年間携わった後独立。現在は人と人、人と自然を結ぶネイチャーインタープリターとして関東地方を中心に活動中。小金井市には15年在住の後、昨年2月より神奈川県相模原市旧藤野町に伝統技術・地場産木材等を使った共同住宅(里山長屋)に移住。共著本に
『パーマカルチャー 自給自立の農的暮らしに』(平成23年、創森社)がある。技術士(環境部門)。


『ジ・エンド・オブ・サバービア〜郊外生活の終焉・石油枯渇とアメリカンドリームの崩壊〜』17:10〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
グレゴリー・グリーン監督作品(2004年/44分/アメリカ/デジタル上映/ドキュメンタリー)
石油の発見は、産業革命を加速し、アメリカを起点とするモータリゼーションを生み出し、人々は郊外に新居を構える郊外生活にあこがれ、都市から流出していった。しかし今世紀に入り石油の枯渇が明確になって、もはやこれまでの郊外生活が、続けられるという幻想は完全に打ち砕かれた…。(上映協力:足温ネット)

『パワー・オブ・コミュニティ〜コミュニティの力・キューバに学ぶ思いやりと分ち合いの世界〜』18:00〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
フェイス・モーガン監督作品(2006年/53分/アメリカ/デジタル上映/ドキュメンタリー)
1991年に起こったソヴィエト連邦の崩壊は、キューバに石油の枯渇という壊滅的な危機をもたらした。停電や飢餓、輸送の崩壊の危機に対して、人々は買い占め禁止や平等な食料配給、都市農業やパーマカルチャー、独自の移動手段を編み出し、奪い合うこと無く、助け合って生き延びたのだった。

*カフェ・キューバ&USA 19:00〜21:00 会場:学習室A・B(3F) /シネマカフェ
〜ピークオイル(石油枯渇)とこれからのコミュニティー〜
ゲスト:トランジションタウン小金井・梶間陽一さん・ポール・シェファードさん(トークのみ・上映はありません)
*ポール シェファード プロフィール
トランジションタウン小金井代表
イギリスに生まれ、20年ほど前から日本に住み英語の教師をやっています。6年前に小金井市に引越して来た時から小金井市環境市民会議に参加しています。
2008年に帰国する際、事務局長・緒方さんからの依頼を受け、何か新しいエコの情報を探したところ、新しいビジョンに基づくトランジションタウン活動が始まっていることを知り、直ぐにトランジション本部(トットネス)を訪れました。大変素晴らしく、感銘を受け、それから日本でトランジションの内容を皆さんに伝え始めました。
2008年の秋、友人と共にトランジションタウン小金井(TTK)を立ち上げました。TTKにとっては、特に子供達の将来の為に、良い時代を作る事が私の大きなミッションです。今やらないと良き将来は来ないと思います。
http://www.tt-koganei.com

梶間 陽一 プロフィール
映像作家/トランジションタウン小金井事務局長
録音、音楽制作、コンサート制作、バンドマネージャ、ライブハウス・ブッキング、ミニFM放送局、等を経て、仲間と会社を設立。その後、商業施設でのCCTV放送、映像展覧会などを手がけ、’96年海賊TV放送イベントを仕掛ける。
その後、CS衛星放送でアート・ドキュメンタリー(NY,LONDON,東京)等を制作。2000年のリセットタイムで会社が倒産、2005年に復帰。
WEB-TV(RESISTV)を立ち上げる。http://resistv.com
2010年3月、仲間とともに小金井市に移住。トランジションタウン小金井に参加。現在に至る。月2回、吉祥寺の体験農園で、農作業の見習い中。


トランジションタウン小金井 とは

トランジションタウン小金井は、小金井市周辺で活動する独立した非営利の市民グループです(2008年設立)。トランジションタウンは、一言でいうと、地域自給を目指す提案・実践活動のことです。2005年秋、イギリス南部の小さな町「トットネス」で、パーマカルチャー講師のロブ・ホプキンス氏が中心となって始まりました。背景には地球温暖化やピークオイル(石油の枯渇)という地球規模の危機があります。
トランジションタウン小金井では、具体的には、小金井自然エネルギー・プロジェクトを立ち上げて、自然エネルギーを活用する取り組みを始めたり、問題意識を啓発する映画の上映会やタイムラインという理想の街づくりへ至るシナリオ作りのイベントなどを開催してきました。タイムライン: http://www.youtube.com/watch?v=Wu6OkEYtuwE
 今現在は、小金井市の問題であるゴミに焦点を当てた「コンポスト」の啓発・普及や、石油や原発に依存しない「自然エネルギー」の啓発・普及、地産地消の食や街の経済の活性化を目指す「地域通貨」などを考えています。


1月22日(日)
『アレクセイと泉』10:30〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
本橋成一監督作品(2003年/104分/日本/16o上映/ドキュメンタリー)
舞台は1986年に起こったチェルノブイリ原発事故で被災したウクライナ共和国の小さな村プジシチェの泉。農産物など村のすべてから放射能は検出されるが、不思議なことにこの泉からは検出されない。100年の時を経て昏々と湧く泉が今、私たちに静かに何かを問いかけてくる作品。音楽・坂本龍一。

*カフェ・ウクライナ(ベラルーシ)12:15〜13:30 会場:学習室A・B(3F) /シネマカフェ
〜今、「アレクセイと泉」が私たちに語りかけて来ること〜
ゲスト:小金井市放射能測定器運営連絡協議会・香田頼子さん・中島直子さん(トークのみ・上映はありません)
*香田頼子 プロフィール
小金井市放射能測定器運営連絡協議会会長。
1990年の協議会設立以来、メンバーとのあたたかでしっかりと固い人間関係に恵まれ、共に学び、支えあいながら測定を中心とした活動を続けてまいりました。一日も早くこの世から原発をなくしたい、と願ってきた私たちですが、昨年の福島の事故を受け、さまざまな方々と繋がり、測定を通して今後を探っていきたいと考えています。

中嶋直子 プロフィール
小金井市放射能測定器運営連絡協議会測定部長
21年間、食品の放射能測定を続ける傍ら、反戦・反核の活動にも取り組んできました。
測定器も私も老朽化し、趣味の世界で老後を楽しもうと思っていた矢先の福島原発事故。私の人生も大幅修正せざるをえません。生きている間に脱原発を見届けたいと思っています。

小金井市放射能測定器運営連絡協議会 とは

市民団体「小金井市放射能測定器運営連絡協議会」は小金井市が維持管理する放射能測定器を使い、食品に含まれる放射能の測定を1990年の設立より21年間続けています。小金井市からの委託を受ける形で、市内に在住、在勤の市民に依頼された食品の測定、および市内の保育園と小中学校給食食材の放射能測定を行い、報告しています。現在個人会員は20名程度。昨年よりホームページも開設し、測定結果を公表しています。会員募集中ですので、興味のある方は声をかけて下さい。


『ビリン闘いの村ーパレスチナの非暴力抵抗ー』14:00〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
佐藤レオ監督作品(2007年/61分/日本/デジタル上映/ドキュメンタリー)
最大の環境破壊としての戦争。「やられたらやり返すという報復の連鎖では、問題は解決しない!」。非暴力主義によってイスラエル軍への抵抗を貫く若者たちの姿を描いたドキュメンタリー。日本の一般報道では見えてこないヨルダン川西岸の人々の姿と問題点を伝えている。日本の若手監督による作品。

*カフェ・パレスチナ 15:05〜 会場:学習室A・B(3F) /シネマカフェ
〜戦争・終わりなき環境破壊〜
ゲスト:平和ネット・大賀英二さん・岡田暁子さん(トークのみ・上映はありません)
*大賀英二 プロフィール
小金井平和ネット
現在、脱原発の「都民投票」実現に向けて、署名集めの受任者。
労働運動、市民運動などを経て、パレスチナ現地に2002年、05年、08年と3度訪問。市内在住35年、気持ちだけは「まだまだこれから」のいわゆる「団塊世代」のおぢさん。

岡田暁子 プロフィール
小金井平和ネット代表
小金井に住んで25年、地産地消がた総菜屋を10年前から自宅で営む。
食の繋がりで20年前から水俣に関わる。

小金井平和ネット
わたしたちは、平和な世界のためにできることは何か?と模索し行動している小さなグループや個人の集まりです。2001年にアメリカで発生した「9・11事件」以来、暴力と殺戮のいまだに絶えることのない世界。こうした現状に対して、強い危機感を抱き、小金井市内外におけるさまざまな活動にかかわってきました。戦争こそが人間の生活環境に対する最悪のものと考え、イスラエルの60年を超えたパレスチナ占領−戦争に反対しています。

『よみがえれ川辺』16:00〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
上記をご参照下さい
『野川のゆくえ』16:20〜 会場:小金井市公民館本館 視聴覚室(4F)
上記をご参照下さい

シネマカフェ:
ただ映画を観て終わるのではなく、トークをきいたり、感想を話し会う場・シネマカフェ。
(シネマカフェでは、上記プログラム以外の映像作品も営業時間内に上映しています。どうぞ気軽にお立ち寄りください)
1月21日(土)10:00〜19:00 (22日は17:30終了)会場:学習室A・B(3F)

小金井市環境市民会議HP:http//www.koganei-kankyo.org
環境映画祭 in 小金井2012は小金井市補助金対象事業「環境フォーラム」です。
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