1.日時:2009年3月8日(日) 13時〜15時 2.場所:東京学芸大学環境教育実践施設 【写真】水を溜め、米ぬかを蒔いた田んぼ 3.参加メンバー 大人 7名 子ども 6名 4.報告 13:00〜受付 13:10〜演習準備 バケツ、水、塩4s、塩水選計、生卵、円筒ガラス容器、攪拌棒、メッシュ袋、すくい網、計量器 <演習> 耕さない農法、不耕起農法を行うに当たり、先年の種籾約480g(コシヒカリ)を塩水選計1.15の塩水に漬け底に沈んだ種籾だけを取り出し、塩分をしっかり落として乾かす。 耕さない固い土にも負けない苗を作るには、しっかり詰った重い種籾を選ぶ事から始まる。この作業をしっかり行なうことで稲が本来持っている力を十分に引き出すことができるということだ。科学の実験みたいな作業に子ども達もいつもと違う集中ぶり。一目でわかる健康な種籾…なるほど。 <勉強会> 耕さない田んぼと育苗準備について 耕す事によって壊される土の中の秩序、耕さない事によって得られる生きものと稲にとってのプラスの面のお話を聞く。今まで持っていた耕す=農耕のイメージが全てひっくり返った。 また、水を抜かない事によって現れる、藻類、植物プランクトン、動物プランクトンなどが食物連鎖の基底を創りだし生きものを呼び集める。また、イトミミズの出す排泄物がトロトロ層をつくり出し、それが多くの肥料分を含み雑草の発芽も押さえることがわかった。 今日の塩水選の後、浸種(しんしゅ)といって約20日間以上水に漬ける。種籾の中に含まれるアブシジンという発芽を抑制するホルモンを溶かし出すためだ。一粒ずつこのアブシジンの量が違うというところがとても面白い。稲がいろんな環境に適応して生き残ってきた証なのか!? 少人数でしたが、生態ピラミッド、土壌中の菌類についてなど…少々話が脱線しながらも、率直に疑問を出し合えるなごやかな勉強会でした。 15:00終了
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