小金井市環境市民会議
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2009年 第2回 <演習>低温、病気に強い苗作り

1.日時:2009年4月11日(土) 13時〜15時
2.場所:東京学芸大学環境教育実践施設
        【写真】勉強会のようす

3.参加メンバー
   大人  11名
   子ども 10名

4.報告

13:00〜受付

13:10〜演習準備 種モミ、苗箱、弁当箱、水、ジョウロ、床土、覆土、温度計、ホワイトシルバーシート♯85%、衣装ケース

<演習>

前回の「塩水選」によって選び出した種モミを、水を替えながら8℃前後で約30日管理する浸種(発芽抑制ホルモン・アブシジンの溶脱)を2名で手分けして行った。
その後、催芽(発芽直前の状態まで種を膨らませる)を「野川自然の会」にお願いし、催芽後は乾かして準備した。

苗箱(もしくは弁当箱)に新聞紙1枚を敷き、2cmの床土を入れ平らにする。苗箱1箱あたり50g(弁当箱の場合は8g)の種モミを蒔く。このとき種が重ならないようできるだけ等間隔にする。
慣行農法では約四倍の200gの種モミを蒔く。少なく撒くのは、一つ一つの苗に光を当てしっかりとした成苗(5.5葉)に育てるため。
種まき後、1cmの覆土をし、たっぷりと水を与え、ホワイトシルバーシート♯85%を掛け、衣装ケースで2葉まで10℃以上25℃以下で管理する。
苗箱3名、弁当箱4名で今年の苗作りを行うことになった。
初めての「苗作り」の始まりです!稲作りは「苗作り8割」と言われています。

<勉強会>

田植え準備と不耕起冬期湛水農法の苗作りについて
田植えを前に水田に施す前準備として、イトミミズの餌になる米ぬかの散布行いました。重要な役割を果たすイトミミズの数がまだ少ないので、今後調査してゆきます。

耕さない固い土壌では、しっかりとした根を育て、乾燥、低温、台風、病害虫に強い苗づくりをすることが必要。
その特徴的な要点として…
@種まきをしてから成苗(5.5葉)の20cmに育てるまで、50日〜55日の長い育苗期間。(慣行栽培の苗は稚苗2.5葉で、20日位で20cmに育てます)
A密植(過密な種まき)をさけ、成長競争をさせない、徒長(急速に伸びること)させない。
B2葉が出るまで、水を与えない。
C芽が出たら日光に当てる。(発芽率30%〜50%、1cmの長さで)
D圧刺激(ローラーをかける)静電気刺激(ナイロン繊維で叩く)など、刺激を毎日与える。
など、びっくりするようなスパルタ?育苗法に思えるが、密植をさけ早くから日光に当てることから、のびのび育苗でもある事がわかる。

15:00終了


 苗箱に新聞紙を敷く    床土を2cm入れる   
 種モミを蒔く    1cmの覆土をかけた後、たっぷりと水をかける   
 10℃以上25℃以下で管理  ホワイトシルバーシート♯85%をかける
 衣装箱に入れ  フタをする

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